キミトボク#1

君が飲んでいたのはアイスコーヒー

 

僕はちっとも興味なんてなかったけど

 

君と同じものが飲みたくて注文した

 

背伸びをした

 

初めて飲んだアイスコーヒー

 

とても苦くて美味しいなんて思えなかった

 

君は僕に微笑んで

 

「これが大人の味だよ」と

 

その顔はまるで小悪魔のようで

 

僕の心を魅了する

 

学校終わり、近所の小さな喫茶店

 

たまに2人で飲む時間が

 

僕のかけがえのない至福の時間